【「ヘルニアと言われたのに治らない…」それ、お尻の奥の筋肉が原因かもしれません】
- 6月15日
- 読了時間: 4分
こんなご経験、ありませんか?
「坐骨神経痛と診断されて、ずっと治療しているのにお尻から足にかけての痛みが取れない」
「MRIでヘルニアがあると言われたけど、手術するほどではないと言われてそのまま…」
「座っていると片方のお尻だけが痛くなる。足を組むとさらに辛い」
・・・これ、もしかしたら「梨状筋症候群」かもしれません。
腰椎ヘルニアと症状がそっくりなのに、原因はまったく別の場所にある。知られていないがゆえに、何年も見過ごされてしまうことがある疾患です。
◾️ 「梨状筋」って、どこにあるの?
梨状筋(りじょうきん)は、骨盤の奥深く、仙骨と大腿骨(股関節)をつなぐ小さな筋肉です。お尻のほぼ中央・深部に位置していて、股関節を外側に回す働きをしています。
問題は、この梨状筋のすぐそばを坐骨神経が通っていること。坐骨神経は人体最大の末梢神経で、腰からお尻・太もも・ふくらはぎ・足先まで走っています。梨状筋がこり固まったり、炎症を起こしたりすると、坐骨神経をじかに圧迫して、お尻・太もも・すねにかけて痛みやしびれが走るんです。
これが「梨状筋症候群」です。
◾️ 実は、坐骨神経痛の原因が「腰」ではないケースが一定数ある
坐骨神経痛というと「腰椎椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」が原因というイメージがありますよね。実際、そのケースが多数を占めています。
ただ、済生会や整形外科の臨床報告によると、MRIなどで腰椎の異常が見当たらないのに坐骨神経痛の症状がある場合、梨状筋症候群が原因である可能性が検討されるとされています。
さらに厄介なのが、「腰椎ヘルニアも梨状筋症候群も両方ある」というケース。画像でヘルニアが映っていても、実際の痛みの犯人が梨状筋側だった、ということも起こりえます。これが「ヘルニアの治療をしているのに治らない」という事態の一因になっている可能性があるんです。
◾️ こんな症状、ありませんか?
片側のお尻の深いところが痛む(両側に出ることもある)
長時間座っていると痛みやしびれが出てくる(立つと少し楽になる)
足を組む・あぐらをかくと痛みが増す
歩いているうちにお尻〜太ももが張ってくる
前かがみや股関節の内旋(内側に回す動き)で痛みが出る
腰自体はそれほど痛くない。むしろお尻〜足が主な症状

特徴的なのが「腰よりお尻が中心」という痛みの場所です。腰椎由来の坐骨神経痛と見比べると、ここが大きなヒントになります。
◾️ なんで見逃されやすいの?
正直に言うと、梨状筋症候群が見落とされやすい最大の理由は「画像に映らない」からです。
MRIやレントゲンは骨・椎間板・神経の圧迫を確認するのが得意ですが、梨状筋そのものの硬さや炎症は通常の画像検査では映りにくい。そのため、腰椎に何かしら所見があれば「ヘルニアが原因」とまず疑われ、梨状筋にまで目が向かないことがあります。
またスポーツドクターのコラム(飛翔会)でも「梨状筋症候群と診断する前に腰椎椎間板ヘルニアを疑え」という方針が示されているほど、整形外科では腰椎疾患を先に除外するのが原則です。これ自体は正しいのですが、裏を返せば腰に異常がある場合は梨状筋の関与が見落とされやすい、ということでもあります。
◾️ きしもとで意識していること
「お尻の痛みやしびれがある」という方に対して、当院では最初に以下のようなポイントを確認しています。
痛みが出るのはどの体勢か(座位?歩行中?特定の動き?)
股関節を内側・外側に回したときの痛みの変化
梨状筋の触診(お尻の奥を押したときの反応)
骨盤・仙腸関節の状態と腰椎との連動
梨状筋は単独で硬くなることは少なく、骨盤のゆがみや股関節の可動域の制限、仙腸関節のズレと合わせて起きていることが多いです。そのため、梨状筋だけを狙ってほぐすのではなく、周囲の構造全体を整えるアプローチが効果的だと考えています。
「ヘルニアと言われたのに手術するほどでもないと言われてずっとそのまま…」という方、一度別の視点から見直してみませんか。
あきらめる前に、ぜひご相談ください。
神戸市垂水区舞子 きしもとカラダcondiTion岸本 拝









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