【「手首の手術しかない」と言われる前に —— 手根管症候群を"首から手先まで"で診るという考え方】
- 7月9日
- 読了時間: 4分
こんにちは、きしもとカラダcondiTionの岸本です。
こんなお悩み、ありませんか?
「夜中や明け方に、手の指がジンジンしびれて目が覚める」
「手首の手術をすすめられたけど、他に方法はないの?」
「病院で手首を治療しているのに、しびれがなかなか取れない」
・・・これ、つらいですよね。手のしびれって、一日中つきまとって地味に消耗します。

今日は、手根管症候群を「手首だけの問題」として見ないという、少し違った角度からお話しさせてください。整体からアプローチする、その根拠となる考え方です。
◾️ 手根管症候群って、どんな状態?
手首の手のひら側には、「手根管(しゅこんかん)」という骨と靭帯に囲まれたトンネルがあります。ここを、指を動かす腱と一緒に 正中神経 という神経が通っています。
このトンネルの中で正中神経が圧迫されると、親指〜薬指の内側にかけてしびれや痛みが出る——これが手根管症候群です。特に 夜間や明け方にしびれが強くなるのが特徴で、進行すると親指の付け根の筋肉(母指球)がやせて、物をつまみにくくなることもあります。
◾️ 実は、生涯で約10%の人が経験する
手根管症候群は、決してまれな病気ではありません。生涯でおよそ10%の人が発症するとされ、特に 45〜65歳の女性に多い(男女比およそ1対3)と報告されています。家事やスマホ、パソコン作業など、手首をよく使う方に起こりやすい、とても身近なトラブルなんです。
◾️ こんな症状、ありませんか?
夜間・明け方に手のしびれで目が覚める
親指〜薬指の内側がしびれる(小指はしびれないことが多い)
手を振ると、しびれが少し楽になる
細かい作業(ボタン、縫い物)がしにくくなった
親指の付け根の筋肉がやせてきた気がする
ペットボトルのフタや布巾をしぼるのがつらい
3つ以上当てはまる方は、正中神経が負担を受けているサインかもしれません。
◾️ なぜ「手首だけ」を治しても治らないことがあるのか
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。
正中神経は、手首で突然始まるわけではありません。首(頸椎)から出て、肩・上腕・肘・前腕を通り、手首の手根管を抜けて指先まで続く、一本の長い電線のようなものです。
そして近年注目されているのが 「ダブルクラッシュ症候群」 という考え方です。これは、神経が一か所だけでなく 複数の場所で少しずつ負担を受けることで、症状が出やすくなる状態を指します。
たとえば——
首を傾ける姿勢が続き、首の付け根で神経の通り道に負担がかかっている
猫背・巻き肩で肩や胸郭の動きが落ち、腕全体の血流が悪くなっている
前腕の筋肉が過度に緊張し、肘〜前腕のあたりで正中神経が圧迫されている
そのうえで、手首の手根管でも圧迫が起きている
この状態だと、手首だけを治療しても、上流の負担が残ったままなので、しびれがなかなか引かないことがあるのです。「手首を治しているのに良くならない」——その背景には、こうした"複数箇所の負担"が隠れていることがあります。
◾️ きしもとカラダcondiTionの見方
だからこそ当院では、手のしびれでいらっしゃった方に、手首だけでなく正中神経のルート全体を確認するようにしています。
最初のカウンセリングで見るのは、こんなポイントです。
首の傾き・頸椎まわりの緊張(デスクワークやスマホ姿勢のクセ)
肩甲骨・肩・胸郭の動き、腕全体の使い方
前腕の筋肉の張り具合(ここが硬い方は本当に多いです)
手首の状態、どの動作でしびれが出るか

そのうえで、前腕の過緊張をゆるめ、首・肩の姿勢を整え、神経が通りやすい状態を体の面から作っていく。これが、整体から手根管症候群にアプローチする根拠ある考え方です。
もちろん、症状が重い場合や母指球のやせが進んでいる場合は、整形外科での精密検査・治療が必要です。そこは主治医の判断を優先します。私たちがお手伝いできるのは、あくまで
神経の通り道にかかる、体の負担を軽くすることです。
「手首の手術しかない」と言われて迷っている方も、一度、首から手先までを通して体を見直してみませんか。垂水区・舞子で、あなたの手のしびれとていねいに向き合います。
神戸市垂水区舞子 きしもとカラダcondiTion岸本 拝









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